Cherubの「つれづれ寸評」



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2月5日

 The first day of spring. 春立つ「立春」のきのうは、北海道で観測史上最低気温を記録したほか、関東以北を中心に各地で今年一番の冷え込みだった。富山は雪が降り続き、一晩の積雪は20数センチにもなろうか、あたり一面が白く化粧して美しかった。銀世界とはこのことだ。

◆日もだいぶ長くなり、春の訪れを感じるようになってきた。もう一月もすれば新芽が出るであろう。
新芽の輝きは赤子と同じで美しく生き生きとしている。そして、希望のオーラを発している。純粋であるだけにいとおしい。

◆いろいろな影響を受けながら生きている私どもは、新芽のようにはなかなかなれない。今を生かされている殻を打ち破るには相当な勇気と力がいるし、それに人生をかけることは難しい。小人にはできない。それをできる人だけが歴史を作り名を残すのだ、と思う。


◆さざ波は立春の譜をひろげたり 渡辺水巴



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2月17日

 昨日のことである。酒に酔った20歳の女性がJR中央線高円寺駅ホームから転落した事故で、間一髪で救出されるという出来事があった。奇跡というべきか。自分には到底同じことはできないと思った。  

◆運よくこの女性は、とっさに「助けなきゃ」と線路に飛び降りた24歳の男性に助けられた。児童福祉施設に勤める男性は、電車が入って来るまでのわずか1分ほどの間に、女性と電車が接触しないようレールの間に横たわせた。 助かって今はほっとしていると話すTVの映像を見てすがすがしく心が洗われ、救われる思いがした。  

◆今から9年前にもJR山手線新大久保駅で、線路に転落した男性を助けようとした救出劇があった。このときは助けようとした日本人カメラマンと韓国人留学生が電車にはねられ、3人とも死亡するという痛ましい出来事があった。 これまでも、今も政治家は「命を守りたい」と言葉にするが、残念ながら身を挺して命を助けようとしない。  

◆ホームからの転落事故はJR関係だけでも年間50件以上はあるという。意外と多いのに驚く。酔客が約55%を占めているそうだ。 羽目を外したり前後不覚になったりするほど飲むことのないよう心して欲しいと思う。いつも奇跡が起こるとは限らない。

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