Cherubの「つれづれ寸評」



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3月1日

 今日から弥生、3月である。春を肌で感じる季節になった。厳しい寒さは峠を越して三寒四温で気温は上がっていく。ということで、昨日、スノータイヤを普通タイヤに履き替えた。

◆3月は年度の切り替わりであり、出会いと別れの時季でもある。そこには安堵感と、喜びと不安、一抹の寂しさが交錯する。

◆新たなスタートには試練が立ちはだかる。普段の実力が発揮できるよう頑張って、人生の節目を乗り越えて欲しい。
 還暦を経た者にとって、この先、健康で幸せな日々が末長く続くことを願う。

◆三月や小松の枝に雀二羽  子規



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3月10日

 子どもが虐待されて死亡する事件が後を絶たない。 最近報道された奈良県の5歳男児餓死事件、埼玉県の4歳男衰弱死事件が記憶に新しいところだ。 いずれも両親が保護責任者遺棄致死の疑いで警察に逮捕されたが、痛ましい事件である。 親の虐待で死んだ幼児の心情を思うと胸が痛む。  

◆全国の児童相談所によれば、児童虐待相談は年々増え続けて、年間で優に4万件を超えている状況という。 潜在的な虐待はこの数倍はあると聞く。
 虐待の防止は、本来的には何といっても虐待する親の人間性の回復によって、親子関係を正常なものにすることであろうけれども、現実的な決め手は行政のきめ細かな対応しかないと思う。 虐待が疑われる家庭には児童相談所が強制的に立ち入り調査する権限が認められているのだから、出来ないことはない。  

◆子どもの命や健康を守るために、子どもの虐待の再発防止の手だてに一層力を入れなければならない。 虐待の背景や要因の一つとして、人間性を失った親が生活の困窮から精神的に追い詰められて虐待するといったことが考えられる。 虐待を繰り返す親の親権を一時的に制限することも考えなければならないのではないか。  

◆経済的な困難、将来の暮らしへの不安が強い社会状況にある今日、児童虐待はますます起こりやすくなる可能性があると思わなければならない。 もう、ほうったままにしておけないのである。
 お金をばら撒くような「子ども手当」のような政策よりも人手不足に悩む児童相談所や児童養護施設などへ手厚く予算をつける政策の方がより効果的なのではないかと思う。選挙目当ての愚策は止めにしてもらいたい。  

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