Cherubの「つれづれ寸評」



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6月10日

 暑かったり、肌寒かったりと妙な天気が続いていたが、やっと汗ばむ陽気となって、季節は夏の訪れを告げる。 衣替えで職場は「クールビズ」だ。雰囲気は涼しげになった。

◆政治も選挙がらみで鳩山政権から菅政権へと衣替えした。 鳩山内閣の支持率は発足当初は70%を超えていたが、8ヵ月間で20%以下に低下し、4日に内閣総辞職した。 この退陣は参院選を念頭に置いたもので、有権者を幻惑させるねらいがある。 現に、8日に菅内閣が発足し、政党及び政権の支持率はV字回復した。(NNN電話世論調査:36.7ポイント上昇) 政権の本質は何も変わらないのに、首相の顔を変えればすべてが変わったような印象を与えているのだ。 選挙のための政治をやっているようだ。 これほど有権者を馬鹿にしたものはない。

◆選挙はいつでも無党派層の争奪戦で、とくに無党派層の若者をいかに取り込むかだ。 政権政党の参議院選候補として、7月11日予定の参院選に初出馬を決めた人をみると、テレビ・ラジオなどに出演する芸能人著名人がやたらと目に付く。 過去にもタレント候補は散見されたが、芸能界から歌手や落語家、スポーツ界から五輪メダリストが集票のためにヘッドハントされている。 それにしても、今回は「なぜ?、どうして?」と思われる人が多いのに驚くばかりだ。 浮動票の動きによっては政権政党が過半数を獲得したり、予想もしない政党やグループが躍進するかもしれない。くわばらクワバラ!

◆子ども手当に代表される「バラマキ政治」は財政を悪化させ、国家財政が破綻してしまう。 というわけで、消費税のアップが早くも囁かれている。 これでは夢も希望もなくなる。 低所得層や年金生活の高齢者にとって、インフレと同じように、消費税ほど怖くて重い税はないのだ。保険料という税もあることを忘れてはならない。
 いま必要なことは、政党の政策をしっかりと学び、その意図していることや目指している理念を確認して一票を投じ、民意を表明するしかない。 約束を自らの都合で反古にするような政党に政権を託していていいのであろうか。そうだからこそ、成り行きやファン意識で安易に投票してはならない、とつくづく思う。

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