Cherubの「つれづれ寸評」



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7月7日

 『日本書紀』によれば、7月7日は日本の相撲の起源といわれる力比べが行われた日であり、この日、全国から力自慢を集め、宮廷で七夕の宴と併せて「相撲節会(すまいのせちえ)」と呼ばれる天覧相撲が行われたという。 野球賭博の発覚で黒い霧が漂うだけに、1300年の伝統の重みを思う今日の7日である。

◆これまでも不祥事のたびに「待ったなし」の改革を迫られ、「土俵際」と指摘されてきた。 大麻汚染、力士暴行死や殴打疑惑行為などの不祥事は記憶に新しいところだ。 こんどは野球賭博汚染である。 反社会勢力との関係が取り糺されている。 旧弊となぜ決別できないのだろうか。 協会幹部の危機意識は薄いようだ。 事の重大さを肝に銘じてもらいたい。
関与した力士の多さに驚かされる。 力士を指導すべき親方までも深くかかわっていたことに長嘆息だ。 日本相撲協会は身内社会であり、もはや改革の自浄能力がないと思う。

◆外部の力により、反社会的な勢力との決別、年寄名跡のあり方や部屋制度など根っこから改革を進め、起死回生しなければ大相撲の将来はない。 現役大関の解雇は史上初めてという。 関係者の処分を清めの儀式としてならないのだ。 組織挙げての仕切り直しだろう。
社会常識が通用しない組織である角界は特殊社会といわれるけれども法に律してこそ国技といえる。 汚れた土俵は見たくない。
11日からの名古屋場所の取り組は出場停止処分を受けた力士が多かったことから3番少なくなった。 それにしても、外国人力士の多いのにびっくり。 力自慢の日本人は少なくなったのだろうか。 ちょっと淋しい。

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