Cherubの「つれづれ寸評」



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12月20日

 今年も残り少なくなった。あと10日余りだ。年の瀬が近づいたので一年を振り返ることにしたい。
今年もいろんな出来事に見舞われたが、もっとも衝撃的だったのは、日本領土の尖閣諸島沖での中国漁船と巡視船「みずき」の衝突事件とその様子を映したビデオの流出事件であろう。中国漁船が故意に打つかってくるあまりの恐ろしい様子に戦慄がとまらなかった。この目で真実を見ることができたのはインターネット社会であるからこそ可能であった。ただその素晴らしさの裏には大きな犠牲があることを忘れてはならないと思う。

◆うれしい出来事として、ワールドカップサッカー16強、惑星探査機「はやぶさ」の快挙、ノーベル化学賞で二人の受賞などがあった。「はやぶさ」の帰還に心から感動し涙した。東京スカイツリーが観光名所になったことも記憶に留めておきたい一つだ。建設現場まで足を運んで、空高く見上げてこの目で技術力の素晴らしさを実感した。また、羽田空港の国際定期便が32年ぶり復活したも素晴らしいことであった。

◆悲しい出来事として、消えた高齢者の問題がある。これには驚いた。一人ぽっちの人間ほど弱いものはない。それだけに人と人とのつながりを大切に、気配りに心がけたいと思う。助け合う社会になってはじめて幸せになれる。それから、宮崎で口蹄疫に感染した疑いのある豚がたくさん殺処分されたことや鳥インフルエンザに感染した鳥の処分も痛ましかった。

◆インターネットが当たり前の社会ならではの出来事も多かった。警視庁公安部の国際テロ捜査などに関する内部資料とみられるデータがインターネット上に流されたことやウィキリークスが米公電を暴露したこと、前述の尖閣諸島付近での海上保安庁の巡視艇と中国漁船の衝突ビデオがユーチューブに流出したことなどである。企業保有の個人情報流失も後を絶たなかった。

◆記録的な猛暑は忘れられない。クーラーなしでは過ごせなかった。足利事件再審で菅家さんの無罪が確定、郵便不正事件で検事が押収品改ざん、大相撲賭博問題で琴光喜関ら解雇されたことと朝青龍の引退、日本振興銀破たんで初のペイオフ実施、それから海老蔵の酒を呑んでのトラブル事件は記憶に新しいところだ。AKB48と嵐が芸能界を席巻したこと、食べるラー油の流行りもあった。常用漢字に196字追加されたことも今年であったことを忘れてはならない大事なことだろう。首をかしげたくなる字がいくつか入っていた。

◆一方、海外の出来事でもっとも衝撃的だった出来事は、韓国・延坪島で北朝鮮の砲撃だった。金正恩氏のデビューとの関係があるのだろうか。民間の人がなくなるという本当に痛ましいことであった。それにメキシコ湾で原油流出やハイチでM7.0の地震の悲惨さに目を覆うばかりだった。

◆それにしても、民主党政権の発足(2009.9.16)で国内外に高い関心が寄せられた鳩山首相の退陣と菅内閣の誕生によって迷走した政治状況は目に余るものがあった。 所得税や住民税などの増税分で「子ども手当」も、3歳未満の手当を月額7千円上積みする。個人の増税で法人税5%引き下げ。尖閣諸島付近での海上保安庁の巡視艇と中国漁船の衝突や露大統領の北方領土を訪問への対応などどれをとっても、何をしているのか民主党政権といいたい1年であった。国を守れぬ菅政権はいきあたりばったり、その場しのぎだ。閉塞感は増すばかりだ。国の借金である債務残高は900兆円を超す状況の中で、マニフェスト(政権公約)による大盤振る舞いのバラマキ政策をやり続けると日本は危ない。間違った政権公約は早く改めた方が良い。物事の本質がわかっていないと思う。

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12月31日

 毎日そばを食べているのに今更、年越しそばでもないのだけれど、家運や長寿を願っての細く長いそばを今年も捲土重来を期して食べる。

◆年越しそばの由来には数多くの説があるようだが、そばは細く長くのびるので延命長寿や暮らし向きがのびるようによくなることを願う説が一般的なようだ。

◆来る年はどんな出来事があるのであろうか。平穏無事であってほしい。そして、景気も飛び跳ねるようによくなってほしいと願うけれど、今の政権では兎も跳ねることができないと思うのは私だけであろうか。夜空を彩るLED光のページェントは今夜も美しく輝いている。

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